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中国の外貨準備高は「見掛けだけ」で使えない AIIB(アジアインフラ投資銀行)のインチキ

要するに中国は世界一の外貨準備高で4兆ドルある、って言うんですね。去年の12月末で3兆8,000億ドルで、半年間で1,500億ドルも減ってると。減少傾向にある、これは中国からどんどん資本が逃げているからなんですね。で、しかも外貨準備を、じゃ中国が気前よくですよ、じゃこの外貨準備でミャンマーとかですね、カザフスタンの鉄道建設に、この外貨準備を使ってやるか?


あるいはアジアインフラ投資銀行が出来たらそこが発行するボンドを中国がですね、外貨準備使って引き受けるのか?と(笑)そんな気前の良い中国人というのがですね、いたらホントお目にかかりたいですね(笑)

 

というのはこの外貨準備というのは「見かけだけ」でありましてね、使えないんです。ひとつにはこれは中国の人民元の発行制度といのは8割は外貨準備を担保にしているんです。
だから勝手に外貨準備を減らしていったらとんでもないことになる。
そしてもうひとつは、外貨準備は縮小して行くという時代に入ってしまったんですね。これは資本流出のせいなんですが、非常にこれ自身が不安定であります。

だからそういういろんな事情からみて、現状の中国の金融のあり方から考えてもですね、これを使うなんてことはあり得ない話だと私は思います。
で、もうひとつは国際金融市場というものに対するね、理解が欠如しているむきが非常に多いんですね。

で、ここに私グラフまとめたんですが、スイスのバーゼルにですね、世界の民間中の民間の銀行と言われる国際決済銀行というのがあります。それで国際決済銀行がつい最近、データ発表したのがですね、これあの、債券市場ですね。
国際的な債券市場で、どういう国や地域がですね、この債権を発行してるか?と。でこれ世界銀行など国際金融機関も含まれます。でここに、まとめたのが、これが2014年の債券の発行額です。

この債券の発行というのは非常に意味がありましてですね、アジアインフラ投資銀行、中国主導で創ろうとしているアジアインフラ投資銀行がですね、世界銀行やアジア開発銀行などと同じように債券を発行して資金調達をしなければいけないですね。
で、じゃアジアのインフラ投資にどのくらいやるの?というのをこれはアジア開発銀行の研究所というのがですね数年前に年間だいたい平均して7,500億ドルくらいの資金需要があるでしょう、と。

これがひとつのまあアジアインフラ投資銀行をですね、創る理由になったんですが、7,500億ドルですよ年間平均。じゃ今ボンド発行してどのくらい国際的に資金調達されてるか?というとBIS統計でみたら、なんと7,000億ドルも行かないんです。
ここに7,500億ドルの需要がですね。一挙に加わるということは、これはあり得ない話ですね。で、そうであるならじゃ中国は今、外貨準備が3兆8,000億ドルあるから、これ大半を割いてですね
それを頭金にでもしますから、どうか勘弁してくださいと言ってくれるなら(笑)、これはちょっと動くかもしれないけれど、まさかそういうことはあり得ない。

つまり、このままアジアインフラ投資銀行が資金調達をしようにも、もし数千億ドル一挙にやろうとしたら、これ国際金融市場で金利が高騰しますよ。
でいわゆるクラウディングアウトでしてね、これとんでもないことで事実上、不可能なんです。

でもうひとつ言うと中国自身はね、最近、借りまくってるんですよ。この一番下の赤いところが中国なんですが、ず~っと今、増やしています。
で中国は今ね、国際的な金融市場、銀行からもですね、どんどん今借りまくってるんですね。で国際銀行団からの融資は昨年9月まで一年間で3,000億ドルくらいありますね。
で、これでボンド、債券の発行で借りてるかというと1,600億ドルくらいあります。つまり合わせると4,000億ドルを遥かに超えるんですよ、中国が借り入れているのが。

だから中国は人にお金を貸すような余裕のある国じゃない、借りまくってる国なんですよ。で借りまくってるから中国だけではどうにもならんと。
しかもミャンマーとかスリランカとかですね。ああいうところになんか港造ったり鉄道ひこうと思ったら、え~もう結構反発食っちゃってですね、プロジェクト中止の憂れき目にも遭ってるわけです。
だから中国単独で何にも出来ないんですよ。出来ないから平和な装いの看板を他の国を巻き込んで、それでやっちまうと。まあ、いうことなんだろうと思うんですね。

だからね、政治的に見ても、あるいは経済的、特にこの国際金融という市場、マーケットから見てもですね、中国が掲げてるAIIBアジアインフラ投資銀行というもの自身がですね、
コレ非常に現実性が無い、ハッキリ言ってこれは詐欺と言ってもインチキと言っても良いかもしれない(苦笑)。まあ、そういうことになってしまうんですね。

司会「いやあ、なるほどね。明快に分かりますよね、グラフ見るとね。出す余裕の無い国がブチ上げてる!っていうねことなんですよね」

だからハッキリ言って私がもし賛成するとしたらね、『ああ、いいよ、じゃ中国はね、今、米国債、アメリカ国債を中心に3兆8,000億円の外貨準備がありますね、じゃこれをアジアインフラ投資銀行が発行する債券にそっくり置き換える、と(笑)そのくらいのことを中国がやってくれるって言うんならね、おおやりなさいよ、と』まあ、これは言えるんですけどね、
今そうじゃないですよ、絶対そういうことは出来ないはずです。

司会「そうですよね。それから我々素朴に考えると、これドル基軸体制は変わってないんでしょ?」

いや、だから中国自身がこれは化け物みたいなもんでね、あの人民元はどうやって発行するかというと、ドルを買い入れてそれで人民元を発行するということになってるんです。
だからまだまだ人民元というのはアメリカ、ドル無しではですね、生きて行けない通貨なんですね。ただしこれから経済圏をドンドン拡張して、シルクロード経済圏とか華々しく大風呂敷を広げているんですが、もしこういうのがじわじわっと進んでいけば、まあその中国と取引したいという国は人民元を必要としますから、だから人民元が次第にアジア地域あるいは一部、中央アジアとかですね、まあそういうところに浸透して行くわけです。そうなると人民元がある意味でアジアや一部の地域で標準的な通貨となる可能性があるんです。しかしそれはね、50年、100年くらい掛かるって話ですね。

司会「となると大騒ぎするほどの現実性はない・・・」

だから現実性が無い話なのに

【田村秀男】アジアインフラ投資銀行は共産党支配機関[桜H27/4/2]  https://www.youtube.com/watch?v=9QyNBVqAVvA

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